2023年6月14日
【ナオ】夕張メロン2玉350万円
皆さんこんにちは
スーパーフルーツティーチャーのナオです。
先日、夕張メロンの初競りが札幌市中央卸売市場で行われました。
毎年、高額のご祝儀相場となり話題を呼ぶ夕張メロンの初競りですが、
今年は過去2番目の高値となる
2玉350万円
で競り落とされました。
過去最高値は2019年についた2玉500万円でしたが、コロナ禍による観光需要の低下や先行き不安から
翌2020年には2玉12万円まで下落しました。
なぜ、観光需要の低下が夕張メロンの初競り価格に影響するのかお解かりになりますでしょうか?
そもそも、何故500万といった常識外の価格がつくのか疑問に思ったことはありませんか?
「金持ちの道楽?」
いいえ違います。ビジネスとして計算したうえで競り落としています。
「2玉500万円以上の価格で買い取ってくれる顧客がいるから?」
いいえ違います。大抵場合は販売されずに振舞われたり、安価で小分けにして販売されています。
つまり、大赤字です。
では、何故毎年高額の値段で競り落とされるのでしょうか?
答えは、メディアと話題性です。
日本の初競りにはいくつか、ご祝儀相場といわれる名物の競りが存在します。
年始の「築地のマグロ」、「石川県のルビーロマン」、そして「夕張メロン」です。
そして、昨年の価格を上回ったという景気の良い話題は、
競り落とした団体の名前と共に、その日のニュースやメディアの格好のネタになります。
そして、興味を持った方が一目見ようと来店してくれる。
という訳です。
私がスーパーマーケットで働いていたころ、新聞折り込みで30万世帯にチラシを撒こうと思ったら
100万円以上のコストがかかっていたと記憶しています。
それが、350万円で日本中のメディアがニュースや新聞、インターネットで取り上げてくれるのですから
日本全国を商圏としてお商売をされている会社にとっては、破格の宣伝効果といえます。
話題性を持たせる為には、昨年の価格を上回る方が都合が良いという訳ですね。
コロナ禍の先行きが見通せなかった2020年は、宣伝効果が十分に期待できなかった為に
大暴落を起こしたとという訳です。
ご祝儀相場で支払われた代金は、財政破綻を起こした夕張にもたらされるのですから
大商いをしている会社は、景気よく競り落として欲しいところですね~。